サラリーマン時代の副業貧乏生活
私はサラリーマン時代、副業として会社には内緒でバイトをやっていた。
今の時代、サラリーマンの副業は公務員のように厳しくはないので、あまりおおっぴらにせず、本業に支障を出さないという前提でやっていた同僚も多かったと思う。
世の中いくら景気がいいとは言え、サラリーマンでは余程の頑張りで実績を出さなければ給料は上がらないし、上がったとしてもせいぜい数千円程度が関の山。
かといってもっと給料の良い仕事に転職というのも、なかなか難しいものがある。
大抵の人は転職したら以前に比べて給料は下がるものだ。
だったら、仕事終わりや休日に時給幾らのバイトをした方が結果として得られる収入は多くなる。
せっかくの休日や会社の仕事が終わって疲れた後にまた別の仕事をするというのは例えバイトとは言えどもなかなか大変だが、そうでもしないと一般的なサラリーマンでは本業だけで月給30万を超えるのはなかなか難しい。
残念ながらこれが今の日本の現状だろう。
貧困層者達のジレンマ
東京等の都会で生活していく為には、どうしても月に15万円以上は必要で、それだけだと保健や年金、電話代、生活費、といろいろ支払った後、手元に金は殆ど残らない。
月の収入が15万程度のギリギリの生活では、勿論マイホームを持つ余裕すら無いだろう。
日本の都会に住む多くの人達がこんな感じで毎日貧乏生活を送っているのだ。
こんな状況が少しでも改善出来たら、と誰しもが願うのは当然の事と思うだろうが、意外にもこんなもんか、これが普通だ、と疑問すら感じないままずっと何年も同じような生活を続けている人もまた多いのだ。
こういう意識だと、その人の何十年後も収入は変わらず、生活レベルもきっと今と同じ程度。
いつか自分の生活が豊かに変わらないかなと妄想しているだけでは駄目だが、最早それすらも意識出来ないような人にはそんな願望すら生まれる余裕が無いのかも知れない。
やれアベノミクスだ、東京オリンピックだ、日経平均24000超えだ等とマスコミはこぞって書いてはいても、現在の日本国民の多くは貧困層に属しているのだ。
貧乏から抜け出す為の唯一の方法
そんな人生の底辺とも言える自分の生活状況にすら気付かず、いつまでもバイトだけやってギリギリの生活を何年も続けている人達を実際数え切れない程何人も見てきた。
いい加減にもう、そんな生活からさっさと抜け出す努力をしないとならない。
その為には、どうしても今よりもっとカネを稼ぐ必要があるのだ。
何故なら、世の中何をするにもカネが要る。
地獄の沙汰もカネ次第ではないが、死ぬ時だってカネは山のようにかかるのだから。
今考えると実に愚かな事だが、私は10代や20代前半は、カネに対してまるで興味も執着も無かったものだ。
それよりも色々と遊ぶ方に必死で、それでもやはり遊ぶ為には最低限度のカネが必要となってくる事は分かってはいたものの、バイトやサラリーマンをやる以外のカネの稼ぎ方というものをまるで知らなかったものだから、どうしても収入の限度は決まっていた。
そして何よりもまずマトモな生活が出来ない事には、例え遊んでいたとしても何か漠然とした将来や経済的な不安が無意識に頭をよぎったりして精神的にもどこか100%楽しめないもの。
やはり経済的な安心感というものは、それがあると無いとでは人生の送り方が全く違ってくるし、例え何かしたい事があったとしてもカネが無いという理由でそれを諦めざるを得ないとしたら、こんなにも悲しい事はないではないか。