人生最後の砦。郵便局のバイトをやってみた
私が今迄数多くやってきた中でも、郵便局ほど強烈な印象を残すバイトも少なくない。
若い人は知らないかもしれないが、郵便局といえば民営化される以前の昔はバイトを除き、働いているのは皆公務員だった。
そういういきさつもあってか、とにかく郵便局というのは仕事がラクなイメージが強い。
というか実際そうで、私自身も金に困るととりあえず郵便局のバイトをやってピンチを凌ぐという事を昔は随分やっていたものだ。
それだけ御世話になった郵便局のバイトなのではあるが、仕事の内容としては全く魅力を感じられないのが残念な所ではある。
親方日の丸!!ゆうメイトの仕事はラク?
郵便局のアルバイトはゆうメイトと呼ばれる。
郵便局での仕事の内容は至ってシンプルそのものだ。
というよりもシンプル過ぎて非常に退屈なので、これに耐えられなくて辞める人もいる位だから、如何にここでの仕事が単調かは想像に難くはないと思う。
やる事は郵便物の仕分けや配達、事務仕事等が代表的だが、それぞれの仕事は独立しているので自分の希望する職種に応募すれば他の業務に携わる機会は一切無い。
集荷・配達に関する仕事はドライバーがやる事になるが、他の民間物流会社同様に郵便局と言えどもこの業務に関してだけは決してラクとは言えない。
とにかく配送ドライバーというのは何処でも人手が足りていない上に、アマ○ン等に代表されるネットショッピングの普及により配送業務の需要は拡大の一途を辿っているのに対し、供給がまるで追いついておらず、かといってその人手不足を安易に外国人労働者で補う事もままならないからだ。
単純過ぎて疲れる?ゆうメイトの仕事内容とは
ゆうメイトでラクなのは何と言っても定型郵便物の仕分け作業であろう。
普通の封筒やハガキサイズのものを扱うので体力は全く必要としない上、業務上特に何も難しい事はない。
やるのはただ、ただ、ひたすらに何時間も黙々と郵便物を郵便番号毎に仕分けるだけ。
世の中に仕事は数あれど、これほどまでに退屈で、しかも単調な仕事というのも結構珍しいのでは?と思ってしまう程で、立ち仕事にも関わらず何度も睡魔に襲われ落ちかけたものだ。
どんな人でも務まるような仕事の代表として挙げられるものに警備員、ルートドライバー、工場の仕事があり、当然ながら郵便局もその中に堂々ランクインしていると思う。
元親方日の丸だけあって社会保障だけは充実しているものの、賃金も安く、何より飽きがくるので私はこの仕事をいつまでも続けていこうとは思わなかった。
郵便局の地味な人間模様とは
ゆうメイトの職場というのは、ハッキリ言って非常に地味な印象が強いが、それは働く人達の性格にも当てはまる感じがする。
仕事は言われた事だけを淡々とやればいいので、特にコミニュケーション能力や協調性等は不要だから、人間関係が苦手という人達が多く働いている。
そうした環境がよほど肌に合うのか、ゆうメイトの中には10年20年続けているというような猛者も少なくない。
そこまで長期間勤務出来るような頑張りがあるのなら、正社員になるとか他にやる事もあろうという疑問も出るのだが、下手に社員になったりすると逆に給料がバイトの時よりも下がってしまうので、皆何年もずっとバイトとして長く勤めているらしい。
ともかく、そういう事を割り切って考えられるのであれば社会保障はしっかりしていてリストラの心配も無い郵便局でのバイトはおススメと言える。